先程、今日、大学の卒業式を迎えたお客様の久留米絣着物の着付けをして、送り出させて頂きました。
彼は、もともと巡るの常連さんで、3年近くチーム俺たちの絣のモデルもつとめて頂いていました。
今回、「卒業式には津留さんの久留米絣着物を着てでたいんです！」と申し出て頂き、津留織物さんの反物でお着物、下川織物さんの反物で羽織を作らせて頂き、本野はきもの工業さんとのコラボの久留米絣下駄「あゆみびと」を津留さんの生地でコーディネートさせて頂きました。
彼の着付けをしながら、「就職したら、自分とこの着物を作ってな！」と、彼に言っていた津留さんの笑顔を思い出し…
亡き津留さんとの約束をちゃんと守ってくれた彼に、感謝の思いで胸が一杯になり、久留米絣着物👘スタイリスト冥利につきた日にもなりました。
20歳の頃からバイト代を握りしめ、真っ直ぐな瞳で、これで飲めるだけ日本酒を飲ませて下さい！と通ってくれた彼の晴れの節目の日。
主人も若い人が、本当の日本酒を覚えてくれるのは嬉しいと喜び、息子のようにいろいろ日本酒について伝える事を楽しみにしておりました。
この4年近く日々の成長を見守らせて頂いた彼を、巡るから送り出せるありがたさをしみじみ感じ、彼の歩く後ろ姿に
日本伝統文化の久留米絣と日本酒を、歴史を守って来られた方々の想いを繋ぐ、次世代の担い手として歩み続けて欲しいと主人と共に願いました。
彼は、4月から医療の道に進みますが、、真っ直ぐな温かい優しさで、たくさんの患者さんに勇気を元気を注いでくれると思います。
もし、勤務先で彼を見かけたら、どうぞ励ましの言葉をかけて頂けますよう、よろしくお願い致します。
